導入期のレッスンでおもに使っている教材を紹介します。
1.ロシア奏法によるピアノ教本 はじめの一歩 1(音楽之友社)
はじめてのレッスンでも書きましたが、まず最初はうでを楽にして、うでの重みを使ってピアノを響かせることから始めます。基礎練習もその考えに沿ったものです。さまざまな教本が出版されていますが、違う考えに基づいた教本ですとかみあわなくなってしまいます。
当教室で教えているのは、中欧ハンガリー系のメソッドになりますが、ロシア奏法とも共通する部分が多いのでこちらの教本をおもに使っています。はじめは両手の3の指だけを使い、うでの重みを使ってピアノを響かせて歌わせる奏法をまなんでいきます。シンプルですが美しく、なじみやすい曲が多く、挿絵もかわいらしいです。
連弾スタイルの曲が多く使われていますが、レッスン時には連弾でない曲にも講師が伴奏を付けて弾くことがあります。
シリーズは①②③巻と曲集があります。
読譜への導入にはメインとしてこちらの本を使っています。音名しりとりであそびながら音名をおぼえ、幼児でも見分けやすいせんとかん、もっこりとへこみ、かいだん、1だんぬかしなど、音の動きに着目した説明で楽譜のしくみを学んでいきます。レッスンでは、ときに応じて他のソルフェージュ教材を組み合わせて使います。
シリーズには①~④巻がありますが、レッスンで主に使うのは①②巻です。