はじめてのレッスンではどんなことをするのか?
生徒さんの経験、年齢によって違ってきますが、一般的に共通してやっていることをご説明します。
①ピアノの仕組み
グランドピアノってどうやって音が出るの?
ペダルを踏むとどうなるの?
中はどうなっているの?
間近でグランドピアノを見ると、いろいろな疑問が出てくると思います。それらの疑問にお答えしていきます。蓋を全開にして中をみたり、さわったりしてピアノってどんな楽器か、身近に親しんでもらいます。ピアノの仕組みを知ることは、ピアノを上手に弾くためのベースになり、正しい奏法テクニックの習得につながります。
➁腕の脱力・座り方
楽器の仕組みがわかったら、今度は弾く身体のほうにフォーカスします。
まず、自分の腕の重さを感じてもらうために、腕の力を抜いて肩からぶらりと下げます。意識してやろうとすると、初めはなかなか力が抜けなかったりしますが、よくあることです。
腕の重さや腕の力が抜けた感覚をある程度つかめたら、それを使ってピアノで音を出していきます。そのときに重要なのが、座り方です。骨盤を安定させて座ること、頭蓋骨の重さを脊椎でバランスよく支えることがポイントです。頭が前傾し、その重みを支えようと背中が丸くなっている状態では、腕を十分にリラックスさせることができません。
鏡で姿勢をチェックしながら、どんな座り方をしたら腕を楽に使えるかを身につけていきます。
③いろいろな音を出してみる
正しい座り方がわかり、腕をリラックスさせたら、いよいよ楽器を鳴らしていきます。高音低音、白鍵黒鍵いろいろなところに腕の重みをあずけるように手をのせて、ピアノを響かせます。自分の身体を使って、どんな音が楽器からうまれるのかを感じていきます。ピアノと自分の関係のファーストステップですね。たっぷり楽しんでもらいたいところです。この段階では指は使いません。
➃鍵盤の把握
鍵盤の位置をもうすでにわかっている場合はやりませんが、そうでないときは88鍵のキーからどうやって音をみつけていくか、手がかりを教えていきます。
➄楽譜の仕組み・リズム・ソルフェージュ
音の動きをグラフィックで表したものが楽譜です。どのような約束ごとのもとに書いてあるのかを少しずつ学んでいきます。経験によって、なにをやるかは全く変わります。