バッハ指導法講座

19日午前中はルデック・シャバカ先生のバッハ指導法セミナーでした。
なぜ子供たちにバッハを弾かせるのか?

例え初心者向けのアンナ・マグダレーナやインヴェンションであろうと、バッハの音楽語法はきちんと伝えられなければいけない。偉大な作品の理解への第一歩として。
そのためには、まず教える側が鍵盤曲に限らず相当学んでいないと。
真っ当で、当たり前のことではあるけれど、当たり前のことをちゃんとやるって難しい。本当に実践している人の言葉は説得力が違う。
「ここはマタイ受難曲のこの曲と一緒だね、この曲はヨハネのここ、このメロディーは元はコラール、これはヴァイオリンのためのパルティータのジーグだね、こっちは無伴奏チェロ組曲。」と先生の指からはバッハの音楽が次々と溢れ出す。
様式は決まりごととして教えるのではなく、あくまでも美として子供に伝えられなければならない。教える側は
もちろん時代様式について学んでおくのが前提で、様式感にのっとった美でなければならないけれど。etc.

内容に入りこみすぎて、セミナーの記録写真を撮り忘れたのは企画側として大チョンボでしたが、それだけ熱気のある講座だったということで。バッハの指導法にはやはり関心が高いのか、多くの先生方がいらして下さいました。また企画していきたいと思います。

2月には、4日に京都で、6日に東京でセミナーを開催予定です。